カラーする前に必ず知っておくべき事
今回初めてカラーをする前に知っておくべきことをまとめてみました。
結構昔の常識のまま憶えてしまっていたり、勘違いされたままの方も多いので
普段カラーされている方も是非ご覧ください。
【カラーのダメージについて】
カラー1回のダメージは日常のダメージよりもはるかに大きい
よくダメージの原因として言われている、ドライヤーとかアイロンとか乾かさないで寝るとかオイルを付けないとか色々ありますが、実はカラー1回のダメージの方がはるかに大きいんです。これらは全て「カラーで傷んだ髪だから気を付けましょう」という事です。
カラーはパーマよりもダメージリスクが高い
パーマはカラーより傷みやすいように勘違いされている事が多いですが、実はカラーの方がダメージリスクは高いんです。パーマは髪の表面に作用する事と、既に傷んでいる箇所にパーマをかける事が多い為、パーマの方が痛むと誤解される事が多いのかもしれません。
色の変化が大きい程ダメージは大きくなる
黒から白、暗いから明るい、赤から青などヘアカラーは変化の幅が大きければ大きい程、ダメージもそれに比例して大きくなります。ダメージを抑える為には変化の少ないカラーを選択する事も一つの手段と言えます。
どんなカラーでもダメージが無い事は無い
最近では様々な「ダメージレス」を謳ったカラーがありますが、(100%ヘナ等の一部の例外を除き)全くダメージの無いカラーは存在しません。
髪は一度ダメージを受けると二度と元には戻らない
髪は再生能力の無い死滅細胞なので、一度ダメージを受けるとその個所は二度と元に戻る事はありません。
カラーのダメージは1~2週間後にでてくる
カラー後はカラー剤に含まれているコーティング成分により、手触りなどの実際の髪の状態がわかりません。コーティングは大体1~2週間程度で剥がれますが、普段からコーティング系のトリートメントを使われている方は、実際のダメージに気づきにくい傾向があります。
基本的にカラーした日はシャンプーしても良い
一部の特殊なカラーを除き、基本的にカラーした日はシャンプーしても大丈夫です。詳しくはブログに載せてありますのでご覧ください。
カラー後の残留除去をしないならトリートメントはしない方が良い
カラーの残留除去を行わないでトリートメントをしてしまうと残留物を髪に閉じ込めてしまう事になりとても危険です。これもブログに載せているのでご確認ください。
カラーは地肌へのダメージになる事もある
カラーは髪のダメージはもちろん、地肌へのダメージに繋がる事があります。地肌への負担は将来の髪にも影響してくるので、髪のダメージよりも慎重になる必要があります。
どんなトリートメントをしても髪が治る事は無い
どんな高性能のトリートメントをしても髪が治る事はありません。髪の状態と相談して無理の無いカラーをしていく事がとても大事です。
【カラーの染まりに関して】
初回のカラーは染まりにくい事がある
髪が健康ですと髪のバリア機能が強く薬剤が浸透しにくくなり、それに伴い染まりが悪くなる事があります。元の髪質にかなり左右されるので、髪質を見極めて”可能な範囲”のカラーを選択していく必要があります。
普段アイロンやコテを使用している人は染まりにくくなる
普段アイロンやコテなどで髪に熱を加えている方は、熱により髪のたんぱく質が変性している為、染まりにくくなる事があります。色ムラの原因にもなるので、カラーを綺麗に染める為にも普段のアイロンの温度は注意して下さい。
縮毛矯正やデジタルパーマをかけていると染まりにくくなる
これも先ほどと同様に熱による髪のたんぱく質の変性が原因です。初めてのサロンでカラーする場合は、染める前に必ず美容師さんに伝えるようにして下さい。
黒染め後は半年後でも1年後でも染まりにくくなる
髪の状態や普段の扱いなどでもかなり変わりますが、黒染めをした染料は半年後でも1年後でも残っている可能性が高くなります。黒染め後は1年後でもカラーの染まりに影響しますので、先を見据えて計画的に行ってください。
コーティング系のトリートメントは染まりを悪くする
コーティング系のトリートメントは髪に膜を張ってしまうのでカラーが染まりにくくなります。カラー前1週間はトリートメントをしないようにして、ヘアオイルなども少量に控えておきましょう。
SNSのカラー写真は現実では難しものが多い
最近のSNSの写真は画像を加工してある事がほとんどなので、実際には不可能な沢山あります。あまり鵜呑みにしすぎないであくまで参考程度にしておいてください。
SNSで紹介されている明るさは実際にはかなり明るいものが多い
SNSで紹介されているカラーの明るさのレベル(7トーン、7レベルなど)は実際にはかなり明るくなっている事が多くみられます。これは明るい方が写真映えしやすいからかと思われますが、そのまま美容師さんに伝えると想像以上に暗い仕上がりになってしまうので、カラーをする際は、数字ではなく実際の写真で伝えた方が失敗が少ないです。
染まり方は地毛の髪質によって全く違う
人の髪は千差万別で同じ人はいません。太さや形はもちろんですが、元々もっている色素の種類や量も違います。自分の髪の系統を理解して髪質に合ったカラーをすると、色も綺麗に表現でき、色もちも良くなります。逆に自分の髪に合わないカラーにしようとすると、色もちも悪く、ダメージも大きくなります。
【ブリーチ等のダブルカラーに関して】
ダブルカラーの色もちは長くて1~2週間程度
髪は一度明るくすると極端に退色が早くなります。ダブルカラーの色もちは短くて数日、長くても1~2週間程度なので、長く色を楽しむにはご自身でのメンテナンスも必要になります。
ブリーチを使わないダブルカラーも色落ちは早い
最近ブリーチ剤を使わないブリーチに近いカラー剤を使ったダブルカラーが見られます。ブリーチを使った時よりはましにはなりますが、通常のカラーよりははるかに退色が早くなりダメージも大きくなります。
ケアブリーチでもブリーチはカラーよりはるかにダメージが大きい
ケアブリーチは通常のブリーチよりもダメージは抑えられますがそれでもブリーチはブリーチです。通常のカラーよりもはるかに傷みます。
一度明るくすると黒染めしてもすぐに落ちる
髪は一度明るくするとその後どんなカラーをしても退色が早くなります。こちらも詳しくブログに載せてあるのでご確認下さい。
ブリーチ後は切るまでパーマはまともにかからない
ブリーチをした髪はキューティクルがはがれ内側のたんぱく質が流出してしまい、パーマをかける土台が無くなってしまいます。パーマや矯正をかける予定のある方は、例えインナーなどの一部でもブリーチはおすすめできません。
SNSのブリーチ無しはほとんど嘘
SNSでよく出ているカラーの写真はほとんどが加工している画像です。特に”ブリーチ無し”を謳っている場合はほぼ誇大広告なので騙されないようにしてください。
透明感を出す為にはブリーチは必須
SNSにでてくるような透明感のあるカラーをするにはブリーチが必須になります。髪質によっては実現不可能なカラーもあります。
透明感の強いカラーは最低2回以上のブリーチが必要
透明感の強いカラーを作るにはブリーチの回数を増やしてより白に近い明るさにする必要があります。元の髪質によっては4回ブリーチしないとできない色もあります。
【その他の注意点】
アレルギーは誰でもいきなり発症する事がある
カラーのアレルギーは花粉症と同じように誰でもいきなり発症する事があります。今までは大丈夫だったとかで安心せず、つねに違和感を気にしておく事も大事です。ただ、あまり神経質になりすぎも問題なので適度の警戒心を持っておくようにして下さい。
ブリーチでもアレルギーになる事もある
タレントの藤田ニコルさんがブリーチアレルギーを公表した事は有名ですが、ブリーチでもアレルギーを起こす事があります。ブリーチはただでさえ沁みやすいので、いつも沁みるからとアレルギーの発見が遅くなる事もトラブルの原因かもしれません。
カラーの頻度が多いとアレルギーのリスクも高くなる
カラーの頻度が多い場合は、それに比例してアレルギーを発症するリスクも高くなります。白髪染めなどでカラーの頻度が増えてきた場合、それに比例してカラーの安全性を確保してく事も必要になります。
最初は時間を長めにとって慎重に
初めてのカラーをする際はここまで載せてきた事を考慮したうえで、多少イレギュラーな事が起こってもいいように、時間を長めに確保して余裕をもって行う事も失敗を防ぐ為には大切な事です。普通のカラーなら最低2時間。ブリーチを使ったカラーをするのであれば4時間以上確保しておくようにしてください。
以上カラーをする前に知っておくべき事をまとめてみました。
各項目にそれに合わせた過去の記事も張り付けておきましたので
こちらも一緒にご覧頂けたらと思います。
カラーは手軽におしゃれを楽しめるメニューですが、意外にリスクの多いメニューでもあります。髪は一度の失敗がその後何年も影響してしまうので、最初は特に慎重すぎるくらいでもいいと思います。
誰でもお手軽にできるようになった現在だからこそ
自身の大切な髪と頭皮を守る為にちゃんとした知識を身に着ける事も必要なのかもしれませんね。
周りでもこれからカラーをする方がいたら教えてあげてください。
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