ヘアカラーで頭皮が老化する仕組み
ヘアカラーは毛髪のダメージはもちろん
頭皮の老化を加速させてしまう可能性があります。
老化の原因は活性酸素
その頭皮の老化に影響するのが活性酸素
活性酸素とは言葉のごとく活性化された酸素。
ただの空気中に含まれる酸素なら害はないのですが
化学変化や紫外線などによって活性化された酸素はとても不安定になり
ところかまわず細胞に結びつこうとします。
それが良く言われる細胞の酸化というもの
活性化された酸素はとりあえず近くにある細胞にくっつき細胞を酸化させ
その機能を奪っていくんですね。
細胞の酸化はそれくらい体に害のあるものなんです。
カラーには活性酸素が必要
しかし
活性酸素は白髪染めやお洒落染め等のヘアカラーをする際にどうしても発生します。
それは、ヘアカラーに使われる過酸化水素が必要だからです。
ヘアカラー時に発生する活性酸素は主に
ブリーチ(メラニン色素を脱色する)力と染色(染料を発色させる)力に還元されるので
その時だけでしたら頭皮に及ぼす影響はそれほど大きくはありません。
しかし問題はその後
ブリーチや発色に使われるのは大体20~30分
長くても40分程
その後はただ無意味に活性酸素を発生させるだけになってしまいます。
そうなってしまうと行き場を失った活性酸素は頭皮の細胞を攻撃し始めます。
活性酸素は毛髪を作る毛母細胞や
メラニン色素を作り髪を黒くする色素幹細胞を破壊します。
これがヘアカラーによる白髪の増加や薄毛、細毛の主な原因。
残留した活性酸素が髪を作る元だったり、髪を黒くする元をの細胞を壊してしまい
それらの機能を奪ってしまうんです。
活性酸素を除去するには
毛髪の隙間や毛穴に入った過酸化水素はシャンプーしただけではなかなか無くなりません。
しかも、毛髪への負担を避ける為に洗浄力の優しいシャンプーだけを使用していたり
毛髪に残った状態でトリートメントをしてしまえば尚更。
残留した過酸化水素は長時間活性酸素を発生し続け、頭皮や毛髪を破壊し続けてしまいます。
残留した過酸化水素を除去するにはカタラーゼ酵素が効果的。
カタラーゼはそれ自体が毛髪内に侵入するわけではないのですが、過酸化水素を吸い寄せ分解する力があります。
カタラーゼ以外にもヘマチンも活性酸素を分解出来る力があると言われています。
どちらもカラー後出来るだけ早い段階で処理することで
残留している過酸化水素を分解して無害化する効果が期待できます。
健康な頭皮を維持する為に
頭皮は本来健康な状態ですと透明感がある青白い色になります。
しかしそれが活性酸素により酸化するとくすんだ黄色っぽくなっていきます。
こうなってきたら要注意です。
頭皮が酸化して血行が悪くなっている状態です。
こうなると薄毛、細毛はもちろん白髪も増えていく可能性が高い。
本来ならこうなる前に対処した方がいいのですが、もしすでに頭皮が黄色くなっている場合
育毛剤や頭皮用のトリートメントを使うより前に、まずは酸化する原因を減らしてあげる方が効果的です。
しかし、カラーにあまり費用はかけられないという方もいらっしゃると思います。
どうしてもホームカラーや過酸化水素の除去を省いている低価格のサロンでのカラーをする場合
・出来るだけ洗浄力の高めのシャンプーを使い最低でも2度洗いする。
・アミノ酸系等の洗浄力の弱いシャンプーは出来るだけ使用しない。
・カラーしたその日の夜にもう一度シャンプーする。
・トリートメントはしない。(サロントリートメントは絶対に避ける。)
・頭皮が乾燥する方は頭皮用の化粧水を付ける。
・これらをカラーしたその日から1週間は続ける。
以上を守って頂けるとだいぶ過酸化水素の残留は防げるかと思われます。
確かにこういった事をすると髪はバサバサになりやすいですし
シャンプーの回数が多い分カラーの色落ちも早くなります。
しかし、それ位しないと頭皮のリスクを防ぐ事が出来ないのが現実なんです。
頭皮や毛髪の負担を軽減して白髪や薄毛のリスクを防ぎ綺麗な髪を維持していく場合
ヘアカラーはそれぐらいのリスクがある事を理解しておく必要があります。
カラーで頭皮が老化してしまう事を防ぐ為には
カラー後に出来るだけ早く完全に残留する過酸化水素を取り除くのが鍵になります。
健康な頭皮は綺麗な髪を作る為に絶対に必要なものです。
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