健康な髪と綺麗な髪の違い
「健康な髪と綺麗な髪どっちがいいですか?」と聞かれたらどう答えますか?
一見同じように思えるので答えに悩みますよね。
でも実はこの2つ、必ずしも同じとは言いきれないんです。
健康な髪と綺麗な髪の違い
健康な髪というのは、簡単に言えばダメージがない状態の髪。
それに対して綺麗な髪というのは、艶がありサラサラでまとまりのある髪。
この2つの決定的な違いはダメージが関係するかしないか
健康な髪はダメージにそのまま直結するのですが
綺麗な髪というのはダメージがあるか無いかは関係しない。
例えば、元々くせ毛の方とかは、全くダメージが無かったとしても広がったりパサついたりしやすいので、健康な髪ではあるけど綺麗な髪とは言えない。
逆にストレートの方なんかは、多少ダメージがあったとしても軽くアイロンを当ててしまえば艶も出てサラサラになる。
この状態は健康な髪ではないけど綺麗な髪と言える。
つまり、基本的に綺麗な髪というのは外側の見た目や手触りの事であり、実際に髪がどんな状態であろうと綺麗に見えてしまえば綺麗な髪と言えてしまうんです。
では最初の質問に戻ります。
最初は悩んでしまうかもしれませんが、先ほどの例のように健康でもパサついて広がる髪と、傷んでいてもストレートでまとまる髪を比べた場合、ほとんどの方は後者を選択したくなってしまいますよね。
しかし実際の日本人の7割以上がくせ毛。
地毛でまっすぐのストレートの方はあまりいません。
ですので多くの方は
無意識に健康な髪ではなく綺麗な髪を求めていて
髪の健康にはおろそかになっている事が多いんです。
どうすれば綺麗な髪になるの?
ではどうすれば綺麗な髪になるのか。
一番簡単な方法は縮毛矯正をかけてしまえばいいんです。
くせがあろうとなかろうと、縮毛矯正をかけてしまえばどんな髪でも現状より艶のあるサラサラの髪になります。
それは、縮毛矯正に含まれているコーティング成分が高温のアイロンにより定着する事で、一時的ですが質感を向上させてくれるからです。
さらに、ストレートにする事で面が整うので光の乱反射を防ぎ艶を出す効果も期待できます。
しかし縮毛矯正をかければもちろんダメージはありますし、状態によっては失敗されてボロボロになってしまうリスクもあります。
その場では失敗されなかったとしても、ダメージが進行していけば枝毛が増えたりバサバサして絡まりやすくもなるし、ひどくなっていけば切れたり溶けたりする可能性すらあります。
縮毛矯正以外の手段としては
コーティング力の強いトリートメントをすれば艶や纏まりなどは出す事ができます。
他にもストレートアイロンを当てるだけでも艶が出てさらさらになります。
しかしこれらは全て、綺麗な髪でいられる期間は一時的
むしろ髪の負担になる要素が多い。
これら全てに共通して言えることは継続が難しいという事。
健康な髪は、カラーやパーマ等、髪に負荷をかけたりしなければ極端に状態が変わる事はない。
しかし、人工的に作った綺麗な髪というのは、何もしなくても自然に状態が悪化していく可能性が高い。
例えば縮毛矯正をかけても綺麗なのは1ケ月程度。
その後はコーティングがはがれて絡まりやすくなり、数か月たてばくせもでてきて艶感も無くなくなり纏まりも悪くなる。
サロントリートメントをしても数日から数週間で効果は無くなるし
オイルをつけてアイロンを当てるだけでも綺麗にはなりますがこれももって1日。
昨今トラブルが増えてきている髪質改善トリートメントなんかは他のトリートメントと比べて効果が長く1ケ月くらいもちますが
トリートメントという名前はついているけどダメージが増えるリスクのあるもの。
効果が無くなれば元の状態よりも悪化している事もよくある話です。
綺麗な髪は一時的
つまり、綺麗な髪を作る方法は全て一時的なもので、綺麗な状態をキープしていくにはくりかえし継続していく必要があるんです。
しかし、これらはダメージのリスクがあるので、髪は一度傷むと二度と元には戻らない事を考えると、繰り返すほどダメージが蓄積されていって綺麗でいられる期間が短くなっていってしまう。
ですので、やればやるほど継続が難しくなっていって、継続しなければならないのに継続できないという悪循環にはまります。
繰り返しになりますが
ダメージを気にしないのであればくせっ毛の人もストレートの人も傷んでいる人も、どんな髪でも縮毛矯正をかけてしまえば一番きれいな髪になってしまいます。
ストレートアイロンも高温になればなるほど艶が出て綺麗になります。
カラーも綺麗に見える色ほど髪の負担は大きくなりやすい
シリコンやポリマーたっぷり系のトリートメントはコーティング力が強いので綺麗にはなるけどその分オイル毛になりやすくなる。
種類によってはパーマ液の成分が含まれているおかげで髪がしなやかになるトリートメントなんかもある。
”綺麗な髪とはそれ相応のリスクを負って初めて作れる”ものなんです。
理想は健康な髪と綺麗な髪の両立
ですので本当に理想とするべきは、一時的な綺麗な髪ではなく、継続できる健康で綺麗な髪。
健康な状態であればトリートメント等の効果がなくなった後も極端に状態が悪くなることはないし、そもそもトリートメントの効果も長持ちしやすい。
アイロンの熱も中まで伝わりにくくなるし、多少のダメージにも負けないので繰り返し施術も可能になっていく。
つまり優先順位を考えるなら
1位は健康な髪であり綺麗な髪というのは2の次にしておかないといけない。
それを間違えて綺麗な髪だけを求めてしまうから、繰り返していくうちにどんどん継続が難しくなり、その髪はいつかは限界がきてしまう。
綺麗な髪を維持したいならまずは、健康な髪を作る事が重要なんです。
まとめ
ここまでの事をまとめると
・健康な髪と綺麗な髪は別物。
・綺麗な髪を作る為にはそれなりにダメージのリスクが必要。
・健康ではない綺麗な髪は一時的で継続しにくい。
・健康な髪はトリートメント等では作れない。
となります。
そして、最初に書いたように健康な髪というのはダメージの無い状態の髪の事。
たしかにまったくダメージの無い髪なんてありえません。
だからこそ普段から”出来るだけダメージをかけない事”が重要なんです。
普段から出来るだけ髪や頭皮にダメージをかけないようにしていき
健康な髪を作る土台となる地肌を健康な状態に保っておく
そのうえで髪が綺麗になる為の何かをしていく
そうする事で初めて継続可能な健康で綺麗な髪を手に入れる事ができます。
これをご覧の皆様は”一時的な綺麗な髪”ではなく”健康で綺麗な髪”を目指していってください。
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