カラーのダメージについて
今回はカラーのダメージについて簡単にまとめてみます。
【カラー剤の種類】
1、一般的なカラー剤(白髪染めを含む)
2、ヘナなどの植物染料
3、ヘアマニキュア カラートリートメント
美容室のカラーは主にこの3種類です。
2、3はあまりダメージに関して心配はありません。
1はアルカリ剤、過酸化水素を使うカラーなので必ずダメージがあります。
見分ける方法は
”地毛の黒髪を少しでも明るくできるか”
つまりブリーチ力(脱色力)があるか無いかでわかります。
出来るものはオーガニックとかハーブとか他のどんな名前がついているカラーでも全部同じ1の種類に当てはまります。
こういった種類のカラーは
どれだけ傷まない様な表現をしていても絶対にダメージはあります。
しかし、1の種類の中でもpHを落とした微アルカリカラーや中性カラー等があり
こういった種類は1の中でもダメージは少ないと言えます。
この様なpHのコントロールは薬剤の調合に長けた美容師にしか出来ません。
イルミナ等の同じ名前のカラーをしてもダメージが全く違うのは、その薬剤を扱う美容師の技量の違いだと言えます。
1のカラーのダメージはカラー剤の種類ではなく、カラーリング自体のやり方と技量でダメージは大きく変化するのです。
【1のカラーの中でダメージしやすい順位】
1位 ブリーチ
2位 明るい白髪染め
2位同着 明るいカラー 高彩度カラー 透明感のあるカラー(明るくても暗くても)
3位 暗めの白髪染め
4位 暗めのカラー
5位 暗くするカラー
1位になるに連れてアルカリ濃度が濃くなる事、過酸化水素の濃度が濃くなる事、pHが高くなる事
そして、それに伴ってカラー時に発生する活性酸素の量が多くなります。
高彩度カラーや透明感のあるカラーは仕上がりが暗くても高発色させるため明るいカラーと同等のダメージがあります。
(高彩度カラーとは染料を多く配合し高発色させるカラーです。一般的に赤、青、グレー等髪の自然なブラウン色から離れた色のカラーの事です)
他にも
暗く染めるカラーでもアルカリ量を落とさないで染めるカラーをされているお店も多くあります。こういったカラーはやっている事は白髪染めと同じなので暗めの白髪染めと同等のダメージがあると言えます。
活性酸素は毛髪のダメージだけでなく頭皮にもダメージを与えます。
頭皮に活性酸素がもたらす悪影響は薄毛、細毛だけでなく
白髪の増加
頭皮年齢の悪化
お顔のシミ、シワ
首もとのシミ、シワ
と見た目年齢に大きく作用します。
カラーリングと活性酸素を除去しリスクを下げる事は同時進行で行う事がおすすめです。
【サロンカラーとホームカラーの違い】
1.主成分はさほど変わらないがややホームカラーの方が残留しやすい物が多い。
2.サロンカラーはホームカラーより薬剤の濃度を下げる事でダメージを抑えることができるが、経験不足だと失敗するので濃度の調整をほとんどしないで染めている事も多い。
3.色味や発色に使う染料にそれほどに違いは無い。
4.ホームカラーは残留除去出来ないのでカラー後のダメージが大きいがサロンでも必ず行っているわけじゃないのでさほど変わらない事もある。
市販のカラー剤とサロンで使われるカラー剤を全くの別物と認識されている方も多いかもしれませんが実は思っている程の違いはなく
感覚的に言えば市販のカラー剤はサロンで使われるカラーの中で低価格帯のものとほぼ同じと考えて頂いた方が正解です。
結局サロンカラーとホームカラーの違いは2と4です。
特に4の残留除去はやってると言ってもさほど効果のあるものをしていなかったり、全くしていないサロンがあります。
各サロンごとにカラーの値段の違いが存在するのは、カラー剤自体の値段の違いもありますが、それ以上にカラー剤以外のコストが大きく関係しています。
そこのサロンではどういったカラーをしているのかを確認することは難しいのですが、価格はある意味それを見極める目安にはなるので、ある一定の価格以下のカラーはご自分で染めるカラーとほぼ同じカラーだと思って頂いた方がいいかもしれません。
【カラー後の状態】
・一般的なカラーをした後はアルカリ剤や過酸化水素が毛髪や頭皮に残留します。
・残留物の除去をしないでトリートメントでコーティングするとより毛髪内に残留しやすくなります。
・カラー剤にはトリートメント成分が入っていて1、2週間ほど手触りを良くしますが、ダメージは変わらず進行していきます。
・カラー剤の残留は長いと半年以上毛髪内に残ります。
カラーはカラーをしたときはダメージの判断が出来ないものなので、その後のダメージも進行具合を含めてカラーのダメージだと認識しなければなりません。
しかし、ほとんどの場合そのダメージの進行に気づく前に次のカラーをしてしまいます。
そうなるとダメージに気づく頃には手遅れになっているので、その後どんなケアをしてももう以前の様に戻る事はありません。
ですので、毎回カラー毎にきちんと残留除去を行い、その後にダメージを進行させない事がカラーでのダメージケアには必須になります。
以上、簡単にまとめてみました
今後のカラーの参考にしてみてください。
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