髪を巻いてもすぐ取れてしまう原因


最近の巻き髪ブームにより普段コテやアイロンを使って巻いている方も多いかと思います。


でも、朝から時間をかけて巻いたのにすぐ取れてしまう。

そんな方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。


今回はそんな巻き髪がすぐ取れてしまう原因と対処法を紹介します。





アイロンでカールがつく原理


そもそもアイロン等でなぜ髪にカールを付ける事ができるのか。


それは水素結合という水同士がくっつき合おうとする力を利用したもの。


髪は完全に乾かした状態でも12%程の水分を持っていてその水分同士が結びついて髪の形を維持しています。

しかし濡れた状態ですとその結びつきが切れて離れてしまいます。


この様に髪が濡れている状態ですと水分が沢山あるので髪の水分が他の水分とくっつく事で

髪の中の水分同士のつながりが切れてしまいます。

そしてそれが乾くとまた近くにある水分とくっつくので髪の形が変毛してしまう。

これが一般的な寝ぐせの原因でもあります。



ではアイロンで熱を加えた場合はどうなるのか。

アイロンは基本的に完全に乾いている状態で使うかと思いますが、先程説明したように髪は乾いている状態でもある程度の水分を含んでいます。

その為アイロンで熱を加えるとその残っていた水分が蒸発し始めます。


アイロンで熱を加える

  ↓

水分が蒸発する

  ↓

近くにある水分とくっつく

  ↓

カールがついた状態になる


といった感じ。


乾いた状態から巻いても形がつくのは髪に元々ある水分のおかげなんですね。






なぜすぐに取れてしまうのか


ではなぜ一度巻いた髪がすぐ取れてしまうのか。


まず一つは湿気

先程書いたように髪の水分は他の水分とくっつこうとします。

湿気が多い時には空気中に水分が沢山浮遊している状態なのでその水分と髪の水分がくっつこうとしてしまいます。

そうすると一度濡らした時と同じように髪の水分同士の結合が切れてしまい元の状態に戻ってしまうんです。

髪は健康な状態ですと髪の内側と外側の水分を分けるように出来ていますが、ダメージ毛やくせ毛の方はどうしてもその隙間が出来てしまい湿気の影響を受けやすくなってしまいます。



二つ目は髪の水分量

髪は健康な状態ですと完全に乾かしても12%程の水分を含んだ状態になります。

しかし、ダメージを負って水分を保持できるタンパク質が少なくなってしまうと髪の水分量も低下します。

その状態でアイロンを巻いても水素結合でつながっている箇所が少なくなりカールを維持できなくなります。

極端な話、髪の水分が0ならどれだけ巻いてもカールはすぐに取れてしまいます。

カールの持続力は髪の水分量と比例しているんです。



三つ目は髪の水分バランス

先程の水分量の様に髪に水分が少ないと巻いてもカールが維持できずにすぐとれてしまうのですが、水分量がある程度残っていても油分の比率が高い場合もカールが取れやすくなってしまいます。

油分を多く含む髪は髪の水分の出入りの邪魔をしてしまう為熱を加えてもカールが付きにくくなってしまいます。

さらに油分が多いと髪自体が重くなりカールがとれやすくなります。

トリートメントやヘアオイルのつけすぎでオイリー毛のなっている状態ではどれだけしっかり巻いてもカールはすぐに取れてしまいます。




カールが取れないようにするには


基本的な対処法としては

・髪の水分量を増やせるトリートメントをする。

・オイルや油分の多いトリートメントは避ける。

・アイロン用のミストを使い水分を増やしてから巻く。

・巻いた後にスタイリング剤でコーティングする。

といった感じ


しかしこれらは一時的な対処法にすぎません。

たとえその時は上手くいってもいつかなんともならない日が来てしまいます。


結局はダメージが進行すればするほどカールが取れやすくなるので現状から脱却する為にはこれらの一時的な対処法では限界があるんです。



ですので根本的な改善が必要になります。




根本的に改善していく為には


カールがすぐにとれてしまうのを改善していくには

・パーマやカラー等のケミカルダメージを防ぐ。

・高温のアイロンや使い過ぎによる髪の水分の減少を防ぐ。

・頭皮の保湿をして保水力の高い髪を生やす。

・キューティクルを傷つけないようにする。

こういった事に気を付けていかなければなりません。


しかし、そもそも髪が細く猫っ毛の方は元々の髪の水分量が少ないのでいくら対処してもすぐに巻きが取れてしまうなんて事もあります。


そういった方は元々アイロンが不向きな髪質である事を理解しておかないといけません。


下手になにかをやろうとしすぎる事でダメージが進行してしまいより巻いてもすぐ取れる状態になっていってしまいます。


そんな場合はあまりロングにはせずにカールが付きやすい程度の長さのスタイルを模索してみたり、スタイリングでアイロンを使わないスタイルを考えてみたり、アイロンを巻いた時の補助になるようにパーマをかけてみたりと工夫してみると良いと思います。


どちらにしても髪が健康でない限りカールのもちを良くしていく事は出来ないので日頃のケアがとても重要になります。



よくこういった内容の記事には

「これを使えば簡単に改善!」

みたいな宣伝が多く含まれますが実際はそんな魔法みたいなものは存在しませんし、たとえ効果が感じられたとしても実は髪に負担にが大きいなんて事もあります。


例えばムースワックスの様な固まらないムースを付けてから巻くとカールのもちは格段に上がります。

(ムースは他のスタイリング剤よりも水分を多く含みポリマーでコーティングされる為)

しかし、これはとてもダメージの大きいやり方で絶対にお勧めできません。

他にも高温のアイロンで時間も長めに熱を当てればある程度カールを維持しやすくなります。

しかし、これも同じようにとてもダメージが大きいので絶対にやってはいけない方法です。


この様にただその場だけカールがとれないようにするにはいくらでも方法はありますがそれらは状態を悪化させていくだけでむしろ逆効果になってしまいます。


まずは自身の髪がどうしてカールが取れてしまうのかを正確に判断して

すぐにどうこうではなく少しずつ改善していく方法を見つけていくのが最も近道です。






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