透明感のあるカラーに暗髪なんて存在しない?


何年か前から透明感のあるヘアカラーって広告などでよく見かけます。


透明感ってなんか良いですよね。


お肌の透明感とか

お顔の透明感とか


そもそも透明感とは濁りが無く透き通った様な感じを指します。


よく化粧品でいう「透き通るような素肌」とはまさにこの透明感を指しているんですよね。




髪の透明感とは


では髪において透明感とはどういう事なのか。


結構多くの方が勘違いされているのですが髪の明るさと髪の色は別物。



黒からオレンジっぽくなり黄色になって白っぽくなっていく

そういった色の変化を明るくなると認識している場合が多いですが

正確に言うとそれは間違い。



本来髪の明るさとは

「髪がどれくらい透けて見えるか」

で判断されます。


つまり

同じオレンジだとしても明るさはまちまち。


極端な話黒でも光が透ける明るい黒もあるという事。

(一般的にそれを灰色というんですけどね)


本来透明感のあるカラーとは

単純に”光に透けて見える明るいカラー”の事を言うんです。




しかし『透明感 カラー』で検索するとでてくるのはこんな画像。

明るいのも暗いのもまちまちです。


特に最近では”透明感のある暗髪”が一部でトレンドになっているので

透明感のあるカラーとして暗い色が多く見られます。



しかし先程も説明した様に透明感とは明るさに比例するはず。

なぜこういった矛盾が出来ているのかを説明します。






明るくても暗くても同じ?


まずはこちらをご覧ください。


これは先ほどの写真のヘアカラーを再現してみたもの。


全部だと面倒なのでとりあえず左側の2人の色を作ってみました。


左はミルクティー系のカラー

右はブルーブラック系のカラー


こちらは2つとも透明感のあるカラーとして紹介されていますが

ご覧の通り明るさは全く違います。

圧倒的に左の方が明るく見えますよね。



でも実はこれ

両方とも色をのせる前の髪は全く同じものなんです。




染める前はこんな感じ。

大体16~17レベル位までブリーチ(脱色)した髪

かなり明るい髪と言えます。



これが『透明感』に大事な所なんです。



先に結論から申し上げますと


ヘアカラーで言う透明感とは

髪の元々もっているメラニン色素をどれだけ脱色(ブリーチ)した状態で染めているか

で表現されているんです。



それはブリーチ剤を使うのか

二回染めるのか

一回で染めるのか

暗く染めるのか

明るく染めるのか

そういった事に関わらず


髪が元々もっているメラニン色素が少なければ少ない程透明感がある

と表現されているんです。





どれだけ脱色するかが透明感の鍵


ヘアカラーで言われている透明感とは

染まり上がりの明るさに関係なく

髪が元々もっている色素(メラニン色素)が

少なくなっている(脱色されいる)髪の事を言う。



単純に脱色(ブリーチ)すればするほど透明感がでるという仕組み。


そしてヘアカラーで見える仕上がりの色とは

脱色された後に残っているメラニン色素と

カラー時に発色された染料を足したもの。



本来であればこれら両方が少ない時のみ髪が明るく透けて見えるので

透明感が出るといえるのですがなぜかヘアカラーの透明感とは

このメラニン色素の部分だけを指して言っているんですね。



だから透明感のカラーで検索しても

暗いのから明るいのまでまちまちになると言う事。


メラニン色素の量が少なければいいので

カラーの染料が濃いか薄いかは全く関係ないんです。




これら写真のカラーも明るさはまちまちに見えますが

共通して言えるのは”全てかなり脱色した状態”で染まっている事。


それが「ヘアカラー 透明感」で検索したときに

いろんなカラーが出てきてしまう理由なんです。




脱色にはリスクが


でも以前ブログで書いたように

髪を脱色すると言う事は髪に穴をあけるようなもの。


確かにカラーの染料が入るスペースが多くなるので

綺麗な色になるのですがその分デメリットも多い。


ダメージが大きいのはもちろん

退色が早くなってしまい

その後どれだけ暗くしてもすぐに明るくなってしまう。


しかもその部分は二度と戻らない

髪は一度明るくすると穴だらけの状態になってしまい

その穴は塞がる事はないんです。



タイトルにある透明感のある暗髪というのも

その場では暗く見えてもそれはあくまで後から入れた染料の色であり

実際の髪の明るさとは別物。

髪自体はかなり脱色されて明るくなっている状態。


それはブリーチ剤を使うかどうかとか

2回染めるダブルカラーなのかとか

1回で染めるカラーなのかとか


それらは全て程度の問題であって

結局は透明感を出す為にはそれだけ脱色しなければならないという事になります。




まとめ


厳密に言えば透明感のある暗髪なんて存在しない。

染料によって暗く見えているだけで実際はかなり脱色され明るくなっている。

透明感を出す事のリスクは思っている以上に大きい。


透明感を出す為にはこれらの事をよく理解してから

チャレンジするようにしてください。



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