縮毛矯正の良し悪しの見分け方


ストレートパーマ?縮毛矯正?違いは


お客様からよく

「ストパーと縮毛って何がちがうんですか?」

とか

「縮毛の方がストパーよりまっすぐになるんですよね?」

なんてことを聞かれます。


最初にお答えしますと

「特に違いありません。」



え?と思う方もいらしゃるかと思いますが実は同じなんです。




まずはストパーの歴史を振り返ってみます。



日本でストレートパーマというものができたのが1970年代後半。

当時は薬液をつけて櫛で梳かすだけの代物で、まったく癖は伸びませんでした。



その後80年代にはいるとパネル式ストレートが登場。

でもこれもパーマのロッドをまっすぐにすればいいじゃん的な安易な考えで出来たモノ。

くせもほとんど伸びないしトラブルが多すぎて国から禁止される始末だった。


その後、加熱式ストレートと言われるの現在の縮毛矯正に近いモノが出来るが

当時は薬事法的に80℃以上のアイロンを使用する事ができなく

アイロンも今のストレートアイロンの様な機能的なものもなかったので伸びはいまいちだった。



そして90年代に入るとブロー式縮毛矯正と言われるミスターハビットが流行。

当時は画期的だったが、なにせブローで伸ばすので時間がかかることと

かなり難しい技術なので人によって大きく差がでてしまい失敗例も多数。

結局はあまり浸透する事は無くすたれていってしまった。



そして、98年に薬事法改定により180℃のアイロンをつかった施術可能になり

現在の縮毛矯正の原型ともいえるモノが生まれる。


当時はリシオとかリペアストレートとかが有名で

この頃になってやっとクセをまっすぐに伸ばせるようになってきた。

その影響で縮れた強いくせ(縮毛)でもストレートに変化(矯正)できる

といった意味をもつ縮毛矯正と言われる言葉が浸透し始めた。



ざっくりとストパーの歴史を載せました。



ここまでご覧いただくとわかると思いますが

結局どれが縮毛矯正でどれがストレートパーマなんてはっきりとした違いは無いんですよね。


その時に作ったメーカーや美容室どう名付けたかの違い。


正確に言えば

ストレートパーマと言われるカテゴリーの中で縮毛矯正と言われる種類が存在する。


パンの中でフランスで作られたパンだからフランスパン

そんな感じの違いで結局どちらもパンである事に変わりはないという事なんです。



ですので現在でも美容室ごとに呼び方はそれぞれ

「アイロンを使えば縮毛矯正です」とか

「パーマを落とすのがストパーです」とか

「昔やっていたのがストパーで新しいのが縮毛矯正です」

などなどと言いたい放題。


各サロンでカテゴリー別けが全く違うんです。




最近でも酸熱トリートメントが

「髪質改善トリートメント」とか「酸性ストレート」とか「ストリートメント」などなど

それぞれの呼び方で使われていてそれはそのサロンの人にしかわかりません。



結論として

縮毛矯正とストレートパーマは実は同じ。

違いはサロンごとそれぞれなので 各サロンに聞いてみるしかないといった感じですね。


美容室のメニューってそれくらい曖昧なものなんです。






縮毛矯正の良し悪しの見分け方


このように美容室って同じ名前のメニューでも店によってやり方が全く異なります。


それは先程の縮毛矯正とストレートパーマに違いの様にサロンごとにそれぞれ決めていて

それぞれの考え方があるので一概にこれが良くてこれが悪いと決めるのは難しいからです。



しかし、縮毛矯正において1つだけはっきりと良し悪しが分かれるポイントがあります。


それが「ストレートアイロンの入れ方」



もし痛いくらい引っ張られていたり

痛いまではいかないでも首が持っていかれるくらい引っ張っているとしたら

その縮毛矯正はちょっと危険かもしれません。



結構勘違いされがちなのですが

そもそも縮毛矯正は引っ張るからクセが伸びるのではなく熱によるタンパク質の変化。


つまり

したい形(矯正ならストレート)の状態で熱を与える事で初めて作用するものなんです。


(だから昔のミスターハビットの様なブロー式のストレートはドライヤーであてる熱がその時によってばらばらで安定しないので失敗も多かったんですよね)


例えば熱を与えずに引っ張っても全然まっすぐにはなりませんが

ほとんど引っ張らずに熱だけ与えてもある程度クセが伸びます。


ですので強く引っ張る事自体にはあまり意味はないんですよね。



確かに傷みすぎていて少し引っかかってしまったり

ストレートの状態にする為のある程度のテンションは必要ですが

それはあくまでしっかりめにブローする時程度のテンション。


あまり強い力でアイロンで挟んで引っ張りすぎると

髪を爪で引っ張った時にちぢれてしまう様なちりちりの髪を作ってしまったり

丸い髪がきしめんの様に平たくなってしまったり

キューティクルが摩擦で削り取られたりします。


とにかくに髪に深刻なダメージを与えてしまうんです。




それなのに強く引っ張ろうとしている場合

そうしないとまっすぐの形を作れないくらい強いくせなのか

最初につけた1剤の作用が弱すぎるか

もしくは縮毛矯正の仕組み自体を誤解してしまっている可能性がある。


もし最後のだったら大問題です。



縮毛矯正って現在のやり方が出来た当初は

しっかりとアイロンで挟み込んでめ一杯引っ張って伸ばすのが普通でした。


その当時はパネル式やブロー式の時にやっていたように

強く引っ張る事でクセが伸びると考えられていたからです。



しかし長年の研究と実験により

10年以上前には「矯正は熱によってかかる」という事が理論化してわかったんです。



つまり

未だに強く引っ張らないとクセが伸びないと考えているという場合

10年以上前から縮毛矯正の理論がアップデートされていないという事になる。


美容の理論は日々進化していて毎年のように新しい薬剤が発表されています。


5年たつと古いと言われる時代に10年以上前の理論はかなり危険。

特に、ストレート技術はここ数年の進化が目覚ましく今後も更新し続けなければいけない分野。

その理論がアップデートされていないというのはとても問題があります。


まとめ


縮毛矯正は同じ名前でもサロンによって全くの別物。

やってみるまではその良し悪しは判断できません。


しかし

最近の縮毛矯正で強く引っ張られていると感じた場合は危険信号です。

場合によっては

「結構強く引っ張るんですね?なんでですか?」

とそれとなく聞いてみるのもありだと思います。


その他にも

矯正の薬剤を流す時間が短かったりとか

やたらとダメージが無いアピールをしてくる場合は気を付けた方がいいかもしれません。



縮毛矯正はサロンでも1,2を争うくらいダメージリスクの高いメニュー。

一度の失敗がその後何年も影響してしまう事もありますので

慎重すぎるくらいでもおかしくはありません。


今まで縮毛矯正をかけていた方もこれからかける予定の方も

一つの判断材料として覚えておいてください。


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【公式】 埼玉県上尾市毛髪科学・髪質改善の専門店美容室beaut"R"a';r(ビュートアール) 美容業界唯一のオリジナル5G髪質改善Revive等最先端の毛髪科学を取り入れ大切な髪と頭皮を守る髪質改善サロン。 白髪、薄毛、細毛、くせ毛やアレルギー等の髪の悩みを解消しそれぞれに合った美髪、艶髪、素髪を提供しています。 上尾駅東口徒歩5分。敷地内駐車場駐輪場完備。各種キャッシュレス決算対応。