話題の新成分「トステア」とは
先日、最新のトレンドや話題のニュースを取り上げるTBS系列の朝の情報番組
『THE TIME,』の『梅雨 くせ毛のお悩み解消SP』というテーマの中で「トステア」が紹介されたようです。
番組ではトステアがどのように髪の悩みを解決するか
その開発秘話についてや効果と可能性について詳しく解説されたようです。
実際に使用したモデルさんのビフォーアフターや酸性でも効果を発揮するという事で
酸性ストレートなどにも使われダメージレスな施術が出来るという事が紹介されたました。
新成分「トステア」とは
トステアはとは髪のうねりやクセを補正しサラサラな質感をもたらす5G髪質改善の成分の一種です。
「アミノエチルチオコハク酸ジアンモニウム」という科学的な名前を持ち、特に年齢を重ねた髪の悩みに対して効果的とされています。
難しい名前ですし上の記事を読んでみてもよくわからないという方も多いと思いますが
実はこの成分は2023年から発売されはじめた新しいヘアケア成分で「髪質改良原料」として注目されていました。
通称が「トステア」と呼ばれ、成分表示には「アミノエチルチオコハク酸ジアンモニウム」と記載されており
シャンプーやトリートメントなど様々なヘアケア用品に配合されることが可能な”新しいアミノ酸”の種類に分類されています。
トステアには以下のような効果が期待されています。
・毛髪のねじれやうねりの補正
・ツヤツヤ、サラサラな質感への改善
・髪の芯からの毛髪強度を高める
・パーマやストレートの持ちを良くする
特に年齢を重ねるにつれて気になるうねりやクセに対して効果的で
アンチエイジング成分としても期待されています。
以前からこの成分が髪の毛のうねりに革命を起こすかもと言われていたのですが
これまで結果は出るもののハッキリとしたメカニズムと特性はわりと最近になって判明したんです。
トステアの仕組み
まず髪の毛がうねるのは髪の内部にあるインターメディエイトフィラメントという部分が関係しています。
これは髪の弾力や形を決める大切な部分であり湿気でうねったり年を取とると形が変化したりしていきます。
そこでロート製薬と神戸大学の研究チームが発見したこのトステアは、その髪の内部構造に働きかけてうねりを改善する効果がある事を発見しました。
すでにこの成分が髪の毛のうねりを改善するという効果は感じれたものの裏付ける作用メカニズムや浸透の状態は明らかにされていなかったため
今回研究チームはSPring-8という日本で唯一の特別な施設を使って髪の毛の原子レベルの微細な変化を観察していきました。
縮れ毛にアミノエチルチオコハク酸ジアンモニウムで処理したものをSPring-8にてX線構造解析を行い、内部構造の乱れを表した可視化画像よりIFの乱れ幅を計測しました。
未処理毛ではIFの乱れ幅が大きく(図1-1)、処理毛では小さく出ていました(図1-2)。乱れ幅がねじれの程度を反映しているため、未処理ではIFのねじれが強く、処理したものについてはIFのねじれが小さくなっていることがわかりました。
さらに「アミノエチルチオコハク酸ジアンモニウム」を配合したヘアケア製剤を作製し、縮れ毛へ塗布、そしてドライヤーブローを行ったところ、写真の様なうねり改善が見られました。
この研究成果により、アミノエチルチオコハク酸ジアンモニウムが毛髪内部のIntermediate Filament (IF)のねじれを整えることにより、毛髪のうねりを改善するということを解明しました。
今後トステア商品は増えてくるかも
この「アミノエチルチオコハク酸ジアンモニウム」の発見によりすでにこの成分が配合された商品が発売され始めています。
さらに他の成分と組み合わせたしこれから美容室での施術メニューに使われたり応用はどんどん広がって来ると思われます。
「アミノエチルチオコハク酸ジアンモニウム」の発見はこれからのヘアケア業界に大きな影響を与える可能性があります。
この成分を含む製品は、うねりやくせ毛に悩む多くの人々にとって新たな選択肢となるといいですね。
0コメント