黒染めをするその前に

もうすぐ4月になり多くの方が新生活になります。

これから就職だったり進学だったりと変化の多い時期。


変化の多い季節は髪の色の変化も増えます。


特にこれから髪を暗くしなくてはならない方はご覧ください。




暗く染めるは黒染めじゃない?


黒染めをした後はなかなか明るくならないということは以前もブログで紹介しました。


じゃあ黒染めがだめなら暗いカラーにすればいいの?と考えてしまう方もいますが

「正直そんなに変わりません」



そもそも黒染めの定義とは”髪を黒く染める事”であり

暗く染めるということは「今よりも暗く染める」なのか「暗い色に染める」で意味合いが異なります。


もし後者なら

暗い色にしていけば最終的には黒くなるのは当たり前。


つまり後者であるならば暗く染める事と黒染めは変わらないんです。


それなのに

「今日は暗く染めただけで黒染めじゃないから大丈夫ですよ」

と言ってしまう美容師さんも多いみたいなので、そのせいで

「黒染めじゃないんだから次染める時明るくなるんだよね?」

と勘違いをさせてしまう事があるようです。


たとえ真っ黒でなくても黒に近いくらい暗く染めたならば

真っ黒に染めるよりはほ~んの少し明るくなるかもしれないだけ


っていう程度の違いしかないのに何が大丈夫なのかわからないですよね。




そもそも黒染めでも暗く染めるでも明るくならないのは カラーの性質上

”メラニン色素は減らせてもカラーの染料は減らす事が出来ない”からです

詳しくはこちらを↓


つまり黒染めであってもなくても

その後に明るく出来るかはカラーの色素の残量で決まるという事。


とにかく

これから就活や実習などどうしても一時的に黒くしなければならない方は

「黒染めじゃなきゃオッケー」

といった安易な考えはやめた方がいいのと

そういった事を言われても真に受けないほうが良い。


黒染めも暗く染めるもほとんど同じです。




黒染めでも簡単ではない


じゃあ明るくなるかどうかは何で決まるか

それは

”今どれくらいメラニン色素が残っているか”できまります。



簡単に図で説明すると

同じように見える黒髪でも元の状態によりメラニン色素の残量が異なり

見た目はまったく同じでも元々明るく染めていた髪はメラニンの量が少なくなっています。

この3つは全て、見た目は同じ1レベルの真っ黒の髪

しかし

この様に同じ黒髪でも中身は様々

髪の元々の色素で黒く見えるのか、カラーの染料で黒く見えるのかは見た目では判断つきません。


そしてカラーではメラニンは減らせても染料を減らすことが出来ないので

この状態から明るいカラーをするとこうなります。

この様に地毛の黒髪は普通に10レベルの明るさになります。


問題は残りの二つ。

元が暗めのカラーをしていた髪はメラニンの残量が多いのでほんの少しだけ明るくなるのですが

元が明るいカラーをされていた髪はメラニンの残量が少なく、ほとんど染料で黒くなっているので明るくしようとしてもほとんど変わりません。


この様に同じ様に染めてもそれまでのカラーで残りのメラニン色素がどれくらい残っているかで仕上がりは全く変わってしまいます。


しかも、カラーをされている方は何度も染めている事が多いのでもっと複雑で、場所によって異なるし、もしご自分で染めている場合は誰にも予想すらつきません。


その為、綺麗に染めようとしても場所によって染まり方が変わってしまいむらの原因になります。


そして同じ黒染めでも

”濃い染料を入れているだけ”のものと白髪染めのように”メラニンを減らして更に濃い染料を入れる”ものがあり

もし後者なら、それまで暗く染めていた人でもメラニンの残量が減ってしまいます。


何故後者のような染め方をするかというと

誰でも”むらなく簡単に染められる”からです。


簡単さを重視する場合、後者の染め方をしている事が多いので注意が必要です。

これを説明されることは無いのでその店のその人が簡単さを重視してそうかどうかで判断するしかありません。


一見簡単そうに見える黒染めでもその時の染め方でその後に大きく影響してしまいます。




黒染めは計画的に


正直、どれだけベテランの美容師でもメラニンの残量を計る事はまず出来ませんので

染めてみるまでどうなるかはわかりません。




結局のところ

黒染めだろうと暗く染めるだろうとその後何カ月経っていようと、その状態から明るくするには”それまでのどういったカラーをしていたか”がそのまま影響します。


そして”どういったカラーをしてきたか”はその時の担当の美容師さんにしかわかりません。

(セルフカラーなら誰にもわかりません)


実習があったり就活があったりで髪を暗くしなければならない場面は色々あります。


暗くするときだけとか、明るくするときだけが重要とかではなく

”そこに至るまでの全てが今の髪を作っている”という事と

”変化には必ずリスクが伴う”という事を理解して


出来るだけ担当の美容師さんと一緒にその後の計画を立てて染める事が一番大事だと思います。


黒染めするときは、なんとなくではなく必ず計画的にしましょう。

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