パーマをかける その前に
パーマをかける前に絶対に確認しておかなければいけないのが
「パーマがかかるくらい髪体力が残っているか」
パーマは髪のタンパク質に作用します。
この様にタンパク質同士の繋がりを一度切ってつなぎ直すのがパーマの原理なのですが
そもそものそのタンパク質がダメージが進んで少なくなっていたり、細い猫っ毛で元々タンパク質が少ない方はパーマが綺麗にかかりません。
そして、パーマはキューティクルの状態に大きく左右されます。
キューティクルとは髪の毛の表面にある皮のようなタンパク質なのですが
実は、パーマが作用するのはこの表面付近のタンパク質であり、そこまで髪の内部には作用していないんです。
ですので、このキューティクルがどれぐらい残っているかがわかれば、パーマがちゃんとかかる状態かどうかが判断できます。
まず最初に確認するのが
「水をはじくかどうか」
キューティクルがちゃんと残っている時は水を弾きますが、なんらかのダメージで傷ついてはがれていくと水を吸い込みやすくなります。
左の写真の様に髪に水を垂らしてもなかなか消えない場合キューティクルはしっかりしている状態です。
しかし、右の写真の様に水を吸い込んでしまう場合はキューティクルがはがれてきています。
特に水を垂らしても水滴にならずにすぐに消えてしまう場合はほとんどキューティクルは残っていません。
次は「濡れた状態でブラシが通るか」
シャンプー後にリンスやコンディショナーをつけない状態でブラシをいれた時に
多少の引っ掛かりはあっても何回かで毛先までブラシが通るなら問題はありません。
しかし、絡まって梳かせなかったり何回もブラシに力を入れて梳かさないと梳けない場合は要注意です。
キューティクルは髪の毛同士が絡まるのを防いでくれるものなのでが無くなれば無くなる程絡まりやすくなります。
特にコンデショナー等をつけでも絡まってしまうならキューティクルがほとんどなくなっている状態です。
ブラシの種類などにもよりますががここまでいったらまず綺麗にかかることは難しくなるのでパーマをかける事はオススメできません。
パーマは髪体力がどれくらい残っているか、特にキューティクルがどれぐらい残っているかが重要です。
キューティクルが無い状態で無理やりかけても良い結果にはなりません。
かかりが弱いだけならまだしも矯正で失敗した時の様にこうなってしまう可能性もあります。
こうなってしまったらもう切るしかありません。
これからパーマをかける予定の方はまず今の状態を確認して、すでにキューティクルが無い状態の場合パーマはかけないほうが良いです。
今はまだかろうじて残っている状態であれば、今後そのキューティクルが傷つかないように注意していかなければなりません。
ちなみにトリートメントをすればかけられる様になると考えてしまう方もいらっしゃいます。
髪は一度傷んだら元に戻らないように
キューティクルも一度無くなったものは絶対に戻りません。
ですので、トリートメントをすればパーマをかけられる様になる事はありません。
大事なのは
パーマをかけられる状態をキープする為のそれ以前のケアになります。
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