コテの使い過ぎでカールが付かない
「毎日巻いているのになんだか最近カールがつきにくい」
なんて方いらっしゃいますか?
もしくは
「最近巻いてもすぐ取れちゃう」
という方いらっしゃいますか?
それってほとんどダメージが原因です。
そもそもなんでコテでカールが付くのかというと
別に髪を熱で折り曲げたりとかしてるのではなく
”水素結合”という髪の毛の性質を利用したものです。
水素結合とは簡単に言えば水同士がくっつこうとする性質の事。
健康な髪には本来なら乾いた状態でも12%~15%程水分が含まれます。
その中にはタンパク質が持つ水分(結合水)とその周辺にくっついたりはなれたりする水分(自由水)があります。
コテで熱を加えるとその水分が少し蒸発して
少なくなった水分は出来るだけ近くにある水分とくっつこうとします。
それによって巻いた形のままキープされるという仕組みになっているんですね。
ですので一度濡らすと元の形にもどるんです。
ここで大切なのが髪の水分
極端な話、もし仮に髪の水分が0ならどんなに巻いてもカールはつきません。
じゃあ濡れたまま巻けばいいかというとこれも問題
髪は濡れた状態で熱を加えると一気に温度が上がりそれによって急激にダメージが大きくなります。
あくまで乾いた状態でどれぐらいの水分があるかが重要になります。
しかし
ダメージを負った髪はコラーゲンなどの保水力の高いタンパク質が減少して髪の結合水が少なくなります。
普段高温でコテでを使用している方はこの結合水が少なくなっていき、最終的には巻いてもあとが付かないくらいになっていきます。
まずは髪本来の水分を減少させないように出来るだけ低温でかつ短時間で巻く事が必要。
出来れば140℃以下が理想ですが高くても160℃以上は絶対に避けた方がいいです。
(熱から守る系のトリートメントのほとんどはシリコンやポリマーのコーティング剤なので髪に伝わる温度は変わりません)
そして、ダメージを負って水分を失った髪にはオイルなどを付けても変わりません。逆にオイリー毛になり重くなってカールがつきにくくなります。
ですので、オイルではなく保水力の高いタンパク質を沢山補給し定着させる必要があります。
本当はそこまでダメージを負ってしまったらもうコテは使用しない方がいいのですが
どうしてもという方は高保湿のトリートメントをすると巻いたときにカールが付きやすくなりもちも良くなります。
高保湿とは保水力の高いタンパク質を補給したりそれらを定着させる事で髪が持つ水分量を増やすというものですが
もちろんこれらも一時的なものなので定期的にケアしていく事が大事ですね。
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